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「砂地でも米を」先人たちの工夫を感じる

掘り下げ田

 波崎地区で「活かす会」結成



 神栖市波崎地区の農業従事者4人が集い、耕作放棄が続く同地区の田んぼを守るため「波崎砂丘掘り下げ田を活かす会」を立ち上げた。
  「掘り下げ田」とは、地面を地下水面に近いところまで掘り下げることで田んぼに水がたまるように工夫されている水田のことを言う。砂地で水がたまりにくく水田には適さない土地が多い波崎地区に江戸時代から伝わっている農法だ。
  同地区に今も点在しているこの田んぼには、波崎農業の原風景が残る。掘り起こした土は、田んぼの周りに積み上げられ、そこには防風林として松が植えられた。かつてはその幹に縄をかけて、収獲した稲を天日干しする姿が見られた。松の落ち葉も、肥料や燃料として利用されていた。機能面にも優れ、掘り下げて土地が低くなっている分、洪水時には調整池の役割も果たしていた。
  しかしそれらは5〜15アールほどの小規模な田んぼがほとんどだ。そのため、農作業の効率は区画整備が行き届いた土地と比べると劣る。
  また、砂地で渇水に弱い上に、大雨の際は水はけが悪く稲が浸水しやすいなど、水の管理も難しい。排水設備を整えたいところだが、個々の田んぼが離れているため難しい。
  また、波崎地区には砂丘の水はけの良さを生かせるピーマンやトマト、センリョウなどの特産品がある。価格が下がる一方の米を生産する農家は、農業従事者の高齢化なども相まって減少する傾向にある。
          ■
  以前、波崎地区では、農地を広く使ってサツマイモ・ラッカセイ・タバコなどの栽培を盛んに行っていた。「活かす会」の発起人・仲川道夫さん(47歳)の家も、当時、ラッカセイなどを作りながら稲作を続けていた。
  ピーマンなどのハウス栽培に移行しはじめたのは30年ほど前のこと。ハウス栽培は集約して行われるため、以前の5分の1ほどの農地面積で、同じ収穫量を確保できた。そのため、今は休耕中の畑もある。
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  「畑を荒らしてきちゃったので、田んぼまで荒らすのは忍びなくて」。仲川さんが、田んぼに改めて目を向けたのにはそんな思いもある。
  昨年7月、同じように代々受け継いだ田んぼを守りたいと願う同世代の農家とともに「活かす会」の活動を始めた。掘り下げ田の稲は、飲用水にも使用できる地下水と雨水を利用して育てられている。そのため「味は良いはずだ」。
  この食味の良さを伸ばすため、使用する農薬を減らし、有機質の肥料を使うなど健康な米づくりへの工夫も重ねている。田んぼが個別に松林で囲まれている分、減農薬などの効果も表れやすいという掘り下げ田ならではの利点も発見した。合鴨農法など試してみたいこともいくつかある。ブランド化することで、この田んぼを守ることができるかもしれない。
  「まずは掘り下げ田の持つ歴史的な背景や文化的な面を、地域の人に知ってほしい。そして、応援してほしい」そう同会は考えている。
  問い合わせは、090・8726・6553=同会・仲川さんへ。


演劇集団プロジェクト麗舞が母と子の情愛を舞台で表現
公演「花いちもんめ」
9月20日・鹿嶋勤労文化会館


 9月20日(土)のPM6時半より鹿嶋勤労文化会館で、演劇集団プロジェクト麗舞(りぶ)による第32回公演「花いちもんめ」が上演される。
  鹿嶋を拠点に演劇活動を続ける同団の立ち上げは1999年のこと。今公演は、同団発足10周年特別公演として行われる。
  舞台は、一人芝居で進められる。ある夏の日、ひとりの遍路姿の女が語り始める。死んだ子の菩提(ぼだい)を弔う旅に出たのだという。
  昭和20年、満州。あの時代を生き抜いた彼女の身に何があったのか。そして、消えぬ悲しみを胸に、彼女が取った行動とは一体何だったのか。時代といううねりの中で浮き彫りにされた普遍的な親子の情愛を描き、その意味を問い掛ける。
  出演は、麗舞の代表でライフワークとしてこの作品に組み続けている生井沢弘美さん。
  チケットは、前売り1千円、当日1千200円(全席自由)。鹿嶋勤労文化会館、清文堂、ティールームフォルテ(いずれも鹿嶋市内)で販売中。
  問い合わせは、0299(84)6343=同団事務局へ。



かとり蔵ジャズ ■佐原の町並み

 9月13日(日)に千葉県香取市・佐原の町並み内でジャズライブ「かとり蔵ジャズ」(プレ公演)が開催される。かとり蔵ジャズ実行委員会主催。主会場は、明治時代に立てられた与倉屋大土蔵。
  出演者の前田憲男さんは、高校卒業と同時に上京しプロジャズピアニストの活動を開始した。1957年より「ウエスト・ライナーズ」に在籍。80年には「ウインド・ブレーカーズ」を結成。89年には、ジャズ情報誌「スイングジャーナル」主催の南里文雄賞を受賞している。またテレビ音楽のアレンジャーとしても長い間第一線で活躍してきた。
  今回のプレ公演では、「前田憲男とサバーズ」で与倉屋のステージに立つ(PM3時半〜と6時半〜の2回開催)。どちらも、前田さんの前にプロ3組が演奏を行う。
  与倉屋大土蔵特設ステージの公演は、第1部(PM3時半〜)、第2部(6時半〜)とも料金3千円。プレイガイドは、行木堂、ぽてぃと、チーサ・チーサ(いずれも香取市内)ほか。
  問い合わせは、0478(78)2830=同実行委員会事務局へ。

星祭り2008 ■千葉県香取市

 9月20日(土)のPM6時半より、香取市神生の星の森野外会場で「星祭り2008」が開催される(雨天時は、香取市山田公民館)。音の道実行委員会主催。
  出演者は、シンセサイザー奏者で実行委員長のbinshoさんと長野県を拠点とする太鼓チーム颱人(だうと)の主宰者で和太鼓奏者の佐野幸二さん、尺八奏者の渡辺正樹さん。さらに、長野県で25年以上の活動実績を持つ和太鼓グループ・小出太鼓がゲストとして加わる。「和の伝統楽器のリズムもシンセサイザーの音も、かがり火をたいた野外舞台の雰囲気に不思議とマッチする」とbinshoさんは話す。
  チケットは、前売りで一般3千円、中学生以下1千円(全席自由。当日は500円増し)。
  問い合わせは、0478(70)7588=同実行委員会へ。

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配布エリア:◎茨城県=鹿嶋市、潮来市、神栖市、行方市(旧麻生町、旧北浦町)、鉾田市(旧大洋村)◎千葉県=香取市(旧小見川町)、東庄町
発行部数:69250部
発行日:毎月第1・3土曜日


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