成田市近隣在住の文芸愛好家が発行している同人誌『群狼』(編集・発行人/南條岳彦さん)。1998年の創刊以来、小説・エッセイ・ノンフィクション・詩・俳句など幅広いジャンルの文芸作品が誌上を飾ってきた。その最新17号がこのほど、約1年振りに発行された。同書の最後に収録されている「君が笑うと嬉しくなる」の著者・石毛由理佳さんに、著者8人を代表して作品と群狼への思いを語ってもらった。
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「君が-」の主人公は小学生の時に父親が蒸発し、自由奔放で不器用な母親に育てられた女子大生・瑠津(るつ)。彼女を軸に潔癖症で自己愛の強い恋人・テン、ピュアな心を持ちながら教授との不倫関係に悩む友人・サラ、無償の愛を素直に表現できるアフリカ育ちの自由人・タオルが登場する。
彼らが発したり考えたりする「愛してる」という言葉を通して、言葉と気持ちの真実性のギャップをあぶり出し、人を愛するとはどういうことかという問いに正面から向き合った意欲作だ。登場人物それぞれが新たなスタートラインに立つ結末は、さわやかな読後感を与えてくれる。
「人の発する言葉には個人差や温度差があります。『愛してる』という抽象的な言葉もやはりそうで、私情を脱ぎ捨て愛する人や家族とまっすぐ向き合い、ただ純粋に『君が笑うと嬉しい』と思えるヒューマニズム的愛を描きたかった」
群狼には約7年前から詩を発表していた。しかし、次第に詩では表現できない会話やリアリティのある心理描写を書きたいという思いが募っていった。人が人らしく生きるとはどういうことか、それを人に伝えるにはどうすればよいのか、答えは小説という表現方法だった。石毛さんにとって作品を書きあげることは「扉が一つずつ開いていくような感じ」だという。
「本離れの時代とも言われていますが、これからの子どもたちにも本から学び自分の生き方や考え方を見つけて欲しい。
群狼は一般市民が書いたもの。今しか書けない何かを残そうという個人の気持ちが表れています。気楽に手にとって欲しいし、新しい人にも参加してもらいたいですね」
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同書はA5判。184ページ。定価500円。成田市の信水舎書店、マキノ書店(駅前店、ボンベルタ店)で販売中。
問い合わせは、 050・7513・6290=南條さんへ。
障害者と地域を結ぶ作品展
9月9日〜15日、多古町で
  
9月9日(火)から15日(祝)まで、多古町多古のギャラリーなかまちで、同町の知的障害者更生施設「ひかり学園」と「第2ひかり学園」利用者の作品展が開催される。
利用者が土曜日のクラブ活動の時間や平日の夜に自主的に制作した絵画やちぎり紙、ビーズアクセサリーなど約30点が展示される。学園の活動や施設内での生活についても写真などで紹介する。
学園外部での作品展は、3月に多古町コミュニティプラザで行って以来2回目。前回は独特の色使いや斬新な構図などが来場者を感嘆させた。
学園ではこれまで、「コスモス祭り」や「いきいきフェスタTAKO」「多古祇園祭」などのイベントに積極的に参加し、地域社会もそれを快く受け入れてきた。逆に学園主催の納涼会や運動会などに地元の人に来てもらい、楽しみながら地域とともに歩もうとしている。
「世間では誤解されている部分がたくさんありますが、知的障害者の方々も絵画やスポーツなどさまざまな才能を持っています。作品を見ればご理解いただけると思いますので、多くのみなさんに見ていただきたいですね」と第2ひかり学園の松本民雄施設長は話す。
AM9時からPM5時まで。入場無料。問い合わせは、 0479(79)3705=金村さんへ。
デイサービスで音楽会
9月14日・15日、成田市で
9月14日(日)・15日(祝)の二日間、成田市の新町デイサービスセンター玲光苑で、利用者による音楽会が開催される。
介護が必要な人や障害のある人が、ドラムや太鼓、ツリーチャイム、ハンドベル、タンバリンで「手のひらを太陽に」「柔」「東京音頭」などを披露する。
同苑では、陶芸や絵手紙を外部講師の指導のもと学んでいるが、音楽は職員が何をするでもなく利用者自らが楽しみながら始めたことだという。
「心身に何らかの障害のある方たちが自主的に盛り上げて、素晴らしい音楽を演奏します。地域の方々にも気軽に見に来てほしいですね」と池田圭所長は話す。
利用者たちは3年前、ユアエルム成田店で音楽会を行い、大勢の人の前で演奏するという喜びを味わった。もう一度人前で演奏することを目標に、現在レベルアップを図っている。
慰問を受けることが多いデイサービスだが、これからは自分たちが地域社会に出ていくことも考えているという。
PM2時から3時まで。入場無料。
問い合わせは、 0476(23)7155=新町デイサービスセンター玲光苑へ。
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